隠居の独り言(158)

自民党総裁選に立候補する人も当選する人も既に決まっているとなれば
スケジュールの定められたお祭りのようで観客席はちっとも面白くない。
それならポスト小泉の安倍晋三にお願いしたいのは膨大化した国の借金の
返済プランと戦後の負債を清算する哲学を、分かりやすく国民に説明して
誰に憎まれてもいいから実行してもらいたい。いまや国民はだれも食うに
困らない世の中になって民主主義の恩恵をいっぱい受けているはずだから
今のシステムには負担もこのように掛かるときちんと説明すべきと思う。
立候補の谷垣禎一は消費税10%を掲げているが、それでも足りないのは
目に見えているし、同じ立候補の麻生太郎道州制の導入に熱心に説く。
何故こんなに借金が増えてしまったのか、今の民主主義には背負うものが
多いはずなのに誰も説明責任が果たせなかった政治家の重い罪だと思う。
小泉純一郎も威勢は良かったけれど消費税の議論にはいつも逃げていた。
逃げちゃだめ!家計が苦しいのに家族全員がぬるま湯に入り近い将来には
倒産するのが確実なのに気付いているのか気付かないのか、家族の長たる
総理が今までのことを説明し、これからの日本をリードするのが絶対だ!
憲法問題も然り、世界第二の軍事予算を使っている自衛隊は、表向きでは
憲法違反だなんて世界のどの国が信用するのだろう。軍を持つなら持つで
きちんと法律の中に組み込まれるべきでシビリアンコントロールの基本は
法律の整備だ。総理の器は細かい事柄より将来の大いなるビジョンを国民に
示して優しく語ってほしい。国民は苦難に耐える準備は出来ているはずだ。