隠居の独り言(168)

安倍晋三自民党総裁に立候補してこれで三頭がゲートに一線に揃った。
三人を較べてみると安倍晋三麻生太郎は内政外交共にそんなに差は無いが
外交面で谷垣禎一は総裁になったら靖国神社参拝を控えるとした上で中韓
「腹を割って話す体制が不可欠」との主張には素人の私でさえ首をかしげる
どんなに仲のいい友達だって夫婦だって腹蔵なく自分の全てを話せば互いの
人格と進歩はそれで終わりだ。まして国家間のやりとりでそれはないだろうと
思ってしまう。あの開けっぴろげなアメリカのブッシュ大統領でさえ親密な
英国のブレア首相や日本の小泉首相にも秘密を明かさない。ブッシュなんて
敬虔なクリスチャンのはずだが右の頬を打たば左の頬どころか問答無用に
イラクをやっつけた。プレスリーのパフォーマンスをした小泉首相も同じ
ムジナで世界は狐と狸の化かしあい、谷垣禎一の主張を聞いて笑ったのは
中韓の首脳たちで政治家を長らくやっている谷垣禎一は何故かその辺りが
読めていない。脅されればすくんでしまう親中派の何と情けない事か。
靖国参拝なんて小さな事にイチャモンつけて別の大きい彼らの狙いを
きちんと読める人が次の総理になって欲しい。なんだかんだといっても
小泉純一郎は腹の内は見せなかったしホンネとタテマエをわきまえていた。
自民党総裁選は日本の舵取りを決める首相を選ぶ選挙なのだから各候補者は
内政面はともかく外交を総裁選の具にしてはいけないと思う。世界の国々は
自国の利益を優先して他国の弱みを突いてくるのは常識で腹蔵を開ける愚は
各国の信頼を失うだけでなく日本の尊厳にも関わる事だから日々に変化する
情勢にあわせて針路を決めればいい。