隠居の独り言(186)

安倍晋三新総裁には非常に歓迎し、大いに期待を持って新内閣の門出を祝う。
政治家の評価は難しいが、結果が全ての事なのである程度の年月を経ないと
彼の真価が分からない。岸信介を祖父に安倍晋太郎を父に持つ政界きっての
プリンスは幼い頃の祖父とお馬パカパカに戯れる写真はとても微笑ましい。
その岸信介昭和35年のいわゆる安保反対60年闘争で不平等条約の改定を
命がけで平等に持っていった政治家のDNAを彼は受け継いでいるものと思う。
国民やマスコミは訳も分からず反対したが、今になって思えば岸信介なくして
アメリカとの親善や日本の繁栄は無かった。その闘争の最中の6月18日には
総理官邸は33万人のデモ隊に囲まれたが岸信介は「殺されるなら本望だ」と
言ったという。その遺伝子を持っているのか拉致問題に関して北朝鮮平壌
小泉前首相に強く助言して、その姿勢を貫いたことは今も国民は評価している。
強烈な個性で人々を魅了しつくした小泉純一郎のあとを継ぐには「美しい国」の
キャッチフレーズでは物足りないが著書に書かれた「闘う政治家」を目指すのは
とても素晴らしい事で、気の利いた言葉より目に見える仕事をしてほしい。
特徴的なのは強いリーダーシップを目指すために首相補佐官を5人決めた事で
当然に官僚たちの抵抗があるだろうが毅然として態度で辣腕を振るって欲しい。
姿格好は優しそうだが秘めた力量はあるようで存分に発揮していただきたいと
切に願っている。美しい国、日本の再生が待っている。