隠居の独り言(202)

秋のスポーツ新聞を見ていると毎日のように選手の引退の記事が載っている。
引退にもさまざまなケースがあって日本ハムファイターズ新庄剛志などは
彼の業績や私財を出して子供たち多数を球場に年間招待したなど美談が多く
あの若さの引退は惜しまれるが同じ野球選手でも元PLコンビの清原和博
桑田真澄などは引退の時期を逸して来年もまだやるらしい。惜しまれない
引退もあって楽天イーグルス野村克則など最後に父親と母親サッチーとが
抱き合っていたがシラける事この上ない。人間ではないが引退発表になった
不世出の競走馬のディープインパクトが検査で禁止薬物を検出された問題は
折角の名誉を傷つけた関係者の責任は重い。フランスの凱旋門賞でもし馬が
優勝していたならどうなっていただろうと背筋の寒い話しだろう。前首相の
小泉純一郎は引き際は潔く、首相の退職金も辞退して自らの回顧録の印税も
要らないというが構造改革の引き金を作ったプラス面と近隣諸国との外交の
マイナス面は将来の歴史家が検証するだろう。政治家や経済界に名を成した
個々の人間の成功や失敗が大きな波紋となって多くの人に影響を与えていく。
順調に成功したのに不祥事を起こし若くして引退に追い込まれた堀江貴文
村上世彰などは国内の投資家の不信を招きアメリカでは株式が史上最高値を
付けているのに日本にあまり好影響しないのはそれも一因ではなかろうか。
ついでに引退後に彼らの今までの経験を活かせる道も考えるのもまた面白い。
新庄剛志プロ野球を面白く発展させたパフォーマンスは抜群で野球界には
留まって指導して欲しいし、村上世彰は株不正取引を知り尽くした「切れ者
だから逆に株取引監視委員会員に推薦したい。人生には引退はつきものだが
そろそろ自分も考える。