隠居の独り言(206)

ここのところ全国の高校で卒業に必要な科目の授業が行われていなかった
問題で揺れているが要するに「ゆとり教育」とやらの安易で歪んだ制度が
ここにきて表面にあらわれてきた文部科学省日教組の馴れ合いの結果だ。
ゆとり教育」で小中学校と同様に必要な単位数が80単位から74単位に
減らされ必須科目も38から31へ削減されてきた。つまり授業時間や宿題
課外授業など小学校から高校までの12年間で削減された時間は1000時間
以上にも及ぶのは日本の学生の学力低下が最も憂慮されるものになっている。
社会科は地理歴史と公民に分かれ、地理歴史は世界史が必須科目で日本史と
地理はどちらかを選べばいい選択科目だが、日本史が選択で世界史が必須は
納得が出来ない。いくら国際化を重視したといえど誰もが外国人と付き合う
職業になるはずはないのだからむしろ逆ではないか。それでも日本の歴史を
知らなくて国際社会に通用すると文科省日教組は思っているのだろうか。
以前に較べて1000時間以上も「ゆとり」にしてこれからの日本は大丈夫か。
それとも「ゆとり」にした分、教師たちの報酬は減らしたとは聞いていない。
自分たちの勝手な屁理屈で迷惑したのは生徒と親たちで「ゆとり教育」など
根本から出直すべきで心身ともに鍛える時期は子供時代をおいて他に無い!
戦後の奇跡的な復興は戦前の教育を受けた人達の賜物だと忘れてはならない。
時間が少ない分、子供たちは夜遅くまで塾へ通って勉強を補っている。実際に
塾で教えている授業と学校との格差は著しく学校だけでは大学の入試試験は
ままならないことを文科省日教組は知っているのだろうか。塾通いの費用も
大変だが子供の将来の事を考えれば仕方がない。我が家は6人の子供がいる。
税金を使った公立の学校の意義をもっと真剣に考えてほしい。