隠居の独り言(236)

北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は1年1月ぶりに開かれるが相変わらずの
北の強気は態度保留よりも協議会場で主張したほうが有利とみているようだが
アメリカの中間選挙米朝協議に積極的な民主党が勝ったのを見極めて復帰を
決めたのだろう。しかも「金融制裁解除問題を議論して解決するという前提で
会談に出る」となかなかの自己主張に渋々アメリカが応じた感じで開かれる。
結局は北朝鮮の思惑通りに事が運ばれていくのを、切歯扼腕をしているのは
いつもの事だが、さすがの北も日本の制裁措置に名指しで非難してきたのは
困ってきた証拠で注射が効いてきたのだろう。それはいいとして北朝鮮では
ミサイルや核の実験をしている事実と、その兵器の照準を日本に向けている
事実をどう捉えどう向き合うかだ。拉致の問題も他の国々が無関心となれば
このままウヤムヤにされてしまうのではないか。拉致された人の生死さへも
確認出来ないこの無念さを誰に向かえばいいのだろう。いま日本人に必要な
心構えはここで何か起きるか、起こったらどうすればいいのか、きちんとした
対策を決めておくのがいいのだが現実にミサイルが飛んでこないと動かない。
北朝鮮の日本に対する敵視政策は先の発表でも「日本は6か国協議に参加する
資格は無い、一介の詐欺師だ」と批判を強めている。外国は何かをするときに
必ずウォーニング(警告)をするが北朝鮮の声明文はまさにそれではないか。
「ころばぬ先の杖」という言葉があるが、残念ながら日本人はころんでから、
あわてて杖を探す羽目になることは必至のようだ。「キチガイに刃物」という
言葉もあるが、いままさに我が国の危機管理の将来を予測しなければならない
瀬戸際なのに防衛の議論や核の話しも禁句とは日本人の能天気さには呆れる。
与野党のみなさんに言いたいのは党利党略を捨てて早急に日本人として真剣に
難局を切り抜ける手法を考えてほしい。細かいエゴの主張はもうたくさんだ!