隠居の独り言(248)

2007年が始まって今年で74歳を迎えるが、若い時に思った自分の将来像は
21世紀に生きるなんてとても考えられなかった。昭和の初めの頃の日本人の
平均寿命は40年そこそこで、織田信長が本能寺で詠った「人生50年」には
昭和20年代になってからで寿命の長さもさることながら、モノが豊かになり
健康志向も重なって、こんなに幸せな老後が待っていたとは嬉しい想定外だ。
老後といっても年頭には今年の夢や目標を立てないと、ただ生きているだけで
面白くない。サラリーマンと違って小さい会社を経営しているので終身雇用に
安住する気楽さがある気がするが、反面に職場に対しての責任の重圧はとても
残酷な仕組みでもあって、これは人にも言えない孤独な悩みなのかもしれない。
そこで年初に思ったのは今年もまた仕事の数量を減らし、好きな旅行や音楽の
趣味にかける時間を増やし深めていくのが一つの目標として、頭に浮かぶのは
今年中にラテン弾き語り20曲を暗譜ノーミスで心ゆくまで歌いたいと思う。
旅行は時間の都合で外遊は適わないが、日本の原風景の豊かな地方で、未だに
行っていない静かな場所に足を踏み入れたい。夢多き2007年の幕開けだ。