隠居の独り言(345)

月曜夜は遅い夕飯を食べながらテレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」を
見ている。政治、経済、社会問題を面白おかしく討論する番組は分かり易くて
時間を忘れてしまうほどだ。原稿を読むだけの国会と違って各人の白熱した討論は
なかなか迫力があって面白い。論客には口が悪いがハマコーこと浜田幸一は客寄せ
パンダのようだが、昭和の良き時代を彷彿させてとてもいい。さすがと思わせるのは
元アナウンサーの三宅久之で彼の政治感覚と舌弁の冴えは鋭い切り口で圧倒するのは
小気味いい。彼は議員ではないが彼のような国会議員が多いと国会も分かり易くなる。
レギュラーの大竹まこと阿川佐和子は熱くなった討論の途中にチャチを入れる
タイミングが上手く楽しいものにしている。ただ企画が朝日新聞系なので現政府に
批判的な人物を配する事が多く10人ぐらいの出演者数で民主党員が2-3人いたり
評論家も系統的には左系が多いのは国会の議員構成や民意からしても少し偏って
いるような気がしてならない。その辺りはいいトーク番組だけにとても惜しい。
昨夜の話題はいつもと違って社会問題が主だが出演者は河野太郎簗瀬進大谷昭宏
勝谷誠彦紀藤正樹黒木昭雄、古歩道ベンジャミンの面々で最近身近に起こる凶悪事件が
主題で聞いていても他人事のように思えない。かつて世界一の治安の良さを誇った、
日本は何処へ行ってしまったのだろう。拳銃を使った犯罪、外国人による凶悪事件、
安心して子供が外に遊びに行けない今の世の中の道徳の退廃は親と教師と社会の
三者同罪で戦後の自虐的教育の後遺症としかいいようがない。子が母親を殺した
会津の事件のいきさつは衝撃的だが、あのような尊属殺人は昔なら考えられない。
タックル出演者にも偏向的な人もいるが、日本がかつての治安と誇りを戻すには
教育の根本から変える必要は言うまでもない。待ったはもうきかない。