隠居の独り言(349)

11/3日の「文化の日」を中心に10月の「体育の日」と11月の「勤労感謝の日」を
移動させて秋のゴールデンウィークを設けようとする案が浮上しているが反対だ。
それでは祝日の意味をなさない。祝日は歴史の出来事や伝統文化を語り継ぐうえでも
日にちは絶対に変えるべきでなく何のための祝いの日か意味が分からなくなってくる。
文化の日」は明治天皇の誕生日の「明治節」であり、「体育の日」は昭和39年の
東京オリンピックであり、「勤労感謝の日」は新米を神に捧げる「新嘗祭」からだ。
明治節」は古き良き時代の明治を訪ね「新嘗祭」は昔からの日本の米の文化を
偲ぶのはとても大切な事だと思う。「成人の日」「敬老の日」「体育の日」も日にちを
変えてしまって意味が薄れてしまっている。安易に祝日を動かす事は本来の意味が
忘れられ日本の文化と伝統がおろそかなものになっている。休日を増やすことには
反対ではないが理由はどうにでも付けられる。節句、お盆、クリスマスなど季節の
変わり目や宗教にこだわらない文化からして謂われは多々ある。けれど土日の連休は
毎週あって学校や病院や公の機関がこれ以上休めば困る人だって多いはずで、職業に
よって休日を分散してほしい。今でも、盆正月、ゴールデンウィークの長期休暇を
喜ぶのは一般サラリーマンだろうがサービス業や季節に携わる仕事をしている人は
定められた休日は関係がなく、それが増えれば却って忙しい思いをする事になる。
政治家は祝日の本来の意義を忘れ、党利党略の選挙目的で変えるなんて本末転倒も
いいところだ。かつて祝日はどこの家にも玄関に日の丸の旗を立てて祝ったもので、
祝日=休日ではなく学校では朝礼で校長先生から今日の祝いの意味の説明があって
紅白のお饅頭をいただいたものだ。誰でも誕生日や記念の日があるように国だって
記念日にあたる祝日なのだから日にちを変えるなんてとんでもない!教育基本法
「わが国と郷土を愛する態度」の文言はどういう意味か。法律を作った議員たちが
意味を知らないなんてどうかしている。