隠居の独り言(362)

私はアメリカが好きだが最近連邦議会下院で慰安婦をめぐる対日非難決議案が
上程されているのを聞くとアメリカが同盟国の日本を傷つけてまでメリットが
あるのだろうか。旧日本軍が強制連行したという慰安婦問題は何の根拠も無く
一部の軽薄な人たちの言葉を取り上げてまで上程する下院議員の常識を疑う。
その過程では日本にも責任があると思うのは、直接的に組織的に強制的にも
慰安婦にした事実も無いのに、愚かにも政府が「河野談話」で相手の言い分に
引っかかって認める発言をした事や謝罪を何度もするから事実となってしまう。
それに国際社会で日本政府は一度も正確な情報を発しないから確定的になった。
世界では日本的な謙虚な気持ちは通じない。安倍首相も訪米時に発言しように
「20世紀は人権が軽視された世紀であり日本も例外ではない・」現代の感覚で
物事を判断するのはナンセンスだ。アメリカも建国以来の奴隷制度に対しての
負の遺産があり開拓時代ではインディアンを抹殺し、領土拡張ではメキシコや
フィリピン、ハワイなど悪行を極めた黒い歴史を認識しているのだろうか。
戦後間もなく米軍が日本に命じた最初の辞令は「進駐軍慰安所を作る事」だ。
米国連邦議会の下院としてよくぞ言えるものだと思う。裏に手を回した者は
チャイニーズロビーだが調査もせず簡単にうなずく下院議員もいただけない。
日本の駐米大使も何回も謝罪したというが、それより前に何故正しい事実を
下院の人たちに語れないのか、自虐的な弱腰外交もここまでくると情けない。
逆に日本の国会が原爆投下非難決議案を上程すればいいと思うがアメリカは
どう思うだろう。近く行なわれるアメリカの農産物輸出入国際会議も日本を
抜いて開くとかだが、随分と日本も舐められたものだ。