隠居の独り言(371)

参議院選挙の最大の争点は年金記録の紛失問題というが、だいたい争点になるのが
おかしな話で今までの厚生大臣も自民、民主、公明から出しているし与野党全体の
責任で、泥試合もいい加減にしてもらいたい。社会保険庁の業務怠慢をもたらした
自治労は民主党の基盤なのに、どうして政府与党を責める根拠があるのだろう？
国民にとって紛失問題はとても不安だが、自治労を甘やかした政治家全員の問題で
この茶番劇より年金のありかたを論戦するべきだ。国民が等しく老後の年金生活を
送るのは年金一元化が絶対で今の不平等な制度は憲法に違反しているのではないか、
その辺りを与野党が論議するのが議会政治で、今の論戦は何かピントがずれている。
全ての年金一元化の実現の実行性は、どの政党のマニフェストにも謳っていないし
国民が平和で平等に暮らせる権利を政治家達は忘れているのではないか、社民党や
共産党のお題目の「弱者救済」とは何なのか？実現のプランを語ってもらいたい。
知人に42歳のＡがいる。Ａの会社は倒産して今は派遣社員として大手スーパーの
製品管理をしているが派遣社員は厚生年金や健康保険も無いので、少ない給料から
後で役所に納めなくてはならない。雇い主のスーパー側は諸々の経費が掛かるので
正社員にする意思は無くＡは働いても現在のワーキングプアーから抜け出せない。
年金は雇用とセットのもので政治家が口にする「弱者救済」とは別物のようだが
いっそ一元化で共済年金や厚生年金を無くせば正社員との年金格差も無くなる。
社保庁の業務怠慢をもたらした今回の騒ぎの責任は誰が取るのだろうか。過去の
厚生大臣も社保庁長官も労働組合も罪のなすりあいをしているのは絶対許せない！
歴代の事務次官や長官に賞与相当額の返還を求めてもノーと返答した元官僚がいるが
責任のかけらも感じないのは人間としての道徳が欠けているとしか言いようがない。
冗談じゃない！納めた人から見れば詐欺そのものだ！業務怠慢の償いをさせるには
彼らの共済年金を取り上げればいい。そして定年後は基礎年金（国民年金）だけの
生活をすればいいのではないか、国民年金だけの暮らしをしている多くの老人達の
苦労が分かるというものだ。