隠居の独り言(390)

広島に原爆が落ちて62年が過ぎたがあの悲惨な体験は日本人だけが負う
十字架のようなもので、受難した我々だけが「原爆反対、平和、平和」と
叫んでも世界の誰も耳を貸さず、原爆の拡散は米英仏露中の安保理国と
印度、パキスタンイスラエル、イラン、北朝鮮の10カ国に増えている。
まして日本は隣国のアメリカ、ロシア、中国、北朝鮮の核保有国の谷間で
平和を維持するためには、どのようなシナリオを書けばいいのだろうか。
原爆の日」に祈りを捧げ、市長が平和宣言をしたアピールが、むなしく
聞こえてくるのは私だけなのか、負け犬の遠吠えのようにしか思えない。
「しょうがない」発言をしてアメリカの肩を持った大臣は顰蹙を買ったが
どうせなら日本の核武装論をしてほしかった。今は日米軍事同盟があって
アメリカの核の傘に入っているといっても、これではアメリカの属国で
真の独立国とはいえない。その証拠に北方領土竹島が隣国に不法占拠の
憂き目に入っているのにアメリカが助けてくれないのは真の同盟なのか、
中国が尖閣諸島に攻め入ったらアメリカが核攻撃をしてくれるのだろうか。
日本を守れないのなら何のための日米同盟なのか説明していただきたい。
いずれにしても日本の核保有は考えなくてはいけないと思うがアメリカと
敵対するのではなく英仏印のように協調のもとで何発か持つのは必要だ。
固有の領土を不法占拠されるのも北の拉致の問題も日本が核保有であれば
絶対に起こらない事で、その論議を禁句にすること自体が、自分で自分の
首を絞めている。核の問題は悲惨な体験ばかりが一人歩きをして自虐的に
自分を責めたところで前進は無い。そろそろ前向きな議論をしてみよう。