隠居の独り言(396)

先に小池百合子防衛大臣守屋武昌事務次官の退官と後任を巡って確執があると
マスコミで報じられて、後に決着したがシビリアンコントロールの観点から言えば
由々しき問題で軍の現場が内閣の言う事を聞かないのは戦前の満州事件を思い出す。
満州関東軍統帥権をかざして内閣を無視、軍事行動をして大戦の遠因になった。
まして一朝ことある時を思うと統一の取れていない軍隊なんて何の役にも立たない。
何のための防衛省の組織か、指揮するのは誰なのかを考えてもらいたい。閑話休題
安倍晋三首相は参院選の大敗を受けて政権の建て直しを目指し、来たる8月27日に
内閣改造を断行するとの発表だ。大敗の原因が閣僚の不祥事が大きく関わっただけに
今度は失敗が許されないし上手くすれば反転攻勢のきっかけになるので関心が大きい。
今までは「お友達内閣」と揶揄されたが、首相は親しい人ばかり選んでいると世間が
見えなくなってくるし、むしろ政敵を懐に入れたほうが挙党態勢、適材適所の内閣が
出来るのではないか。日本の政治的危機を脱するためにも真剣にやってもらいたい。
そこで安倍晋三首相になったつもりで私好みの内閣改造リクエストを練ってみた。
外務・町村信孝(外相在任中に中国に対して言いたいことはきちんと言っていた)
財務・谷垣禎一(批判派を取り込む事と財務に詳しく消費税率に正面から取り組む)
総務・渡辺喜美公務員制度改革を引き続けてやらせ官僚の天下りに目を光らせる)
厚生・石原伸晃(行革担当相の経験を生かして社会保険庁解体に徹底的に取り組む)
防衛・小池百合子(代えては官僚が逆らった事の追認だし彼女は外国に受けがいい)
経済・中川秀直(財政主義の谷垣財務相と景気主義の中川秀直のバランス的にいい)
官房・福田康夫(批判派だが小泉内閣の時はハマリ役し対中にも受けがいいだろう)
安倍晋三は年齢も当選回数も若く派閥の親分達は勝手な言を吐いているが総理とは
日本のトップなのだから今度こそ真の安倍カラーを国民に示して欲しい。
財務省塩川正十郎が語っていた「首相はもっと“怖い総理”にならんとあかん」