隠居の独り言(415)

先週NHK大河ドラマ風林火山」の全ての撮影が終わったそうだが主役の
内野聖陽はじめ市川亀治郎Gackt柴本幸など豪華メンバーの出演者さん、
スタッフのみなさん、多く縁の下で支えてくださったみなさん方に一年間の
ご苦労に感謝したいと思う。こんな素晴らしいドラマは近年に無いほどだが
正直スタートした時はこれほど盛り上がるものが出来るとは想像しなかった。
昨年の「功名が辻」の仲間由紀恵上川隆也のコンビも良かったが、今年の
山本勘助由布姫も夫婦でないにしてもそれぞれの心の葛藤が上手く出ている。
月日の過ぎるのは早いもので正月に始まったドラマも愈々クライマックスの
川中島の合戦で最終舞台の幕が切って落とされた。「甲斐の虎」の武田晴信
「越後の龍」長尾影虎の戦国時代での最強軍団の直接対決の12年間の死闘は
歴史に残る最大の戦国絵巻だが、織田信長はじめ周りの大名達を畏怖させた。
両巨頭の戦略、戦術の人智の限りを尽くした川中島の合戦は規模の大きさや
将から兵に至るまでの真摯な捨て身の戦いが後世まで語り継がれる事になる。
ドラマは村上義清(永島敏行)への義を感じた長尾影虎が北信濃へ出兵して
武田方の小城を次々落としはじめ辺りを席巻したことから始まった。晴信は
一旦兵を引き村上義清は葛尾城奪回に成功するが、それも束の間、武田軍は
再び北信濃を攻略して一進一退の戦いは武田の軍師、山本勘助と長尾の軍師、
宇佐美定満緒形拳)との知略の戦いとも言えるが長尾影虎は一定の戦果が
あったとして越後に引き上げ第一次合戦は引き分けに終わる。