隠居の独り言(436)

最近の株価はアメリカのサブプライムの問題とか原油の高騰などの原因で
上がり下がりが激しいが、外国の金融事情等で日本の株価が連動するのは
筋違いのように思えるが日本の銀行の金利や経済にも影響するというから
世界は広いようで案外狭いと感じる。自分も何社かの株式を持っているが、
以前は株価の上下を気にして新聞の株式欄を朝夕見たものだが今は相場が
PCでその時の金額の確認や売買も出来るので便利になって却って気にも
しなくなる人の心理はおかしなものだ。昔から言われている財産の保有
資産の運用は預金、株式、不動産の三つを出来るだけ平均に持つ事が理想と
されているが、実際に株を保有していると新聞を見る際に経済面の記事から
入るので世間の流れを知る意味でも頭の体操にはいい。株も始めた時分は
金額の上げ下げでバブル最高期と共に随分儲けさせてもらったがバブルが
はじけて大損もしたし、その後は塩漬けで現在も買った値段には達しない。
助かったのは証券会社に勧められても信用買いをしなかった事が良かった。
今は出来るだけ業種別に散らして持ち、株価の動向よりも配当金の利回りや
株主優待のある会社に投資することにしている。優待券で孫たちを連れて
有名遊園地にも遊びにいけるし旅行やレストラン、食料品も送られてくる。
株価の上下に一喜一憂せず同じ株式を長期に持つ事をモットーにするのが
気分も安らかにいられる。かつて商品相場にも手を出した事もあったが先の
見通しが利かないと難しい。ファンドと違って損得は自己責任だが株式を
楽しむのも老いた頭の活性化にはいいものと一人満足をしている。