隠居の独り言(501)

最近の世相を紙上有識者先生に拙宅に集まっていただき熱く語ってもらった。
A氏「もう日本は、何年も持ちませんね。800兆円以上と言われている日本政府と
地方自治体とを合せた負債の裏に、更に隠れ負債があって累計1000兆円近いです。
これを解決出来る具体策は残念ながら今の政治家や経済学者だって持っていません。
このまま国債を毎年発行しているとすると2年以内で1000兆円を超える計算です。
誰も引き受け手がいなくなるので、当然に日本国債は大暴落し、金利は高騰します。
増え続ける国債の返還が不可能になった事態を国民は考えた事があるでしょうか。
消費税は25%以上になり失業率は10%を超えますし治安悪化は憂慮する状態です。
公務員の給料が払えなくなり行政のサービスは無くなり消防、警察、自衛隊などの
一般生活の治安維持に直接関る人々でさえ仕事が出来なくなってしまうのです。
B氏「国債という借金に対する一般の考えがあまりにも無関心なのが気になります。
売り家と唐様で書く三代目という江戸川柳がありますが、まさに現代は三代目です。
新銀行東京不良債権増加の「ずさん常態化」は昔の経営者なら考えられません。
戦後に苦労して働き高度成長を築いた創業者の財産を、二代目が完全に食いつぶし
三代目が借金生活をしているのが現状なのです。再び創業者に登場してもらいたい。
会社経営でいえば徹底した経費削減のためには人件費にあたる正社員(公務員)の
給料ダウンとリストラ策、不採算部分は切り捨てる、各企業を統合して(道州制
更に企業の技術を高水準まで持っていく事です。それが出来ないなら借金地獄です」
C氏「中国製毒入りギョウザ事件は日本の食料自給率を考える上では貴重な体験で
あったと思います。先進国で自給率が半分以下という国はありませんが世界の人口が
急増してやがて輸入困難な時代に来る時期が切迫しているのに国民は危機感が無い。
現在の日本の生産だけで自活しようとすれば戦後の食糧事情と同じ水準なのです。
贅沢の味とは消費者側の飽食などにも要因大ですが、農業、漁業等の生産者側にも
莫大な財政の保護を受けながら生産性を高める努力に欠けているのも事実です。
日本人の持つ勤勉さ、勿体ないの慎ましさ、忘れている心を思い出すべき時です」
先生たちに明日も語っていただく・・