隠居の独り言(515)

最近は靖国神社参拝問題で政治家の「公人」とか「私人」とか言った不毛の議論は
聞かれなくなったが、最近話題の橋下徹大阪府知事の最近の言葉など聞いていると、
過去に核武装肯定の発言を問われて「あれは私人としての立場で公人としては一切
その主張する事は無い」との話、でもTV出演のギャラをめぐっては「公人として
出演料を取るべきでない」との意見には、橋下氏いわく「公人と私人は併存する」と
時々に色変わりするが、庶民のひがみ根性から言わせてもらえば知事の給料だけで
充分ではないか。かたや東国原英夫宮崎県知事もTV出演等で給料以上のギャラを
稼いでいても宮崎県に還元しようという話は無いし、石原慎太郎東京都知事は作家の
別の顔を持っているが印税や、その他の収入があっても知事の給与返上の話しは無い。
公僕として潔く生きるという意気込みが彼らに欲しいが所詮タレント知事というのは
本業を捨ててまで24時間365日を公人として知事の業務に没頭するのは無理なのか。
長野県知事田中康夫もかつての大阪・横山ノックや東京・青島幸男も然りだった。
彼らを選んだ選挙民にも責任多々だが納めた税金を得意満面の彼らに入る仕組みを
庶民もただ指を咥えて見ているのは情けない。公務員の副業は原則的には禁止で、
そのための給料を貰っているはずなのに彼らのタレント収入を自分の懐に入れるのは
公務員法の違反ではないか。橋下徹東国原英夫もそのキャクターで地方の宣伝を
しているというなら、それは地方の歳入にすべきで知事という肩書きを「私人」に
使うとは許せない。政治とはそんなに軽いものなのか。知事とはそんなに暇で税金の
銭食い虫なのか。マスコミも含めて我々もそろそろ考える時が来ている時が来ている。
解決の方法は一つ、明治の廃藩置県のように、今度は都道府県を廃止して道州制
取り入れ「州の長」は経験豊かな経済人を選出するのが税金の大きな無駄を省ける。
公僕の長として携わる人は仕事に没頭するべきでタレントを兼ねるのはおかしいし
まして、それを副業にするとは国賊ものだ!