隠居の独り言(587)

米証券リーマン・ブラザースの破綻は負債総額64兆円とは半端じゃない。
世界の総人口から計算しても一人一万円の金が消えた金額で一般庶民には
関係無いとみえても日本でも今後の金融不安が広がれば、景気はますます
悪くなり企業の倒産、個人の収入減・物価高に連鎖して今までの暮らしが
良い方向に向かうはずがない。得意先の一軒も銀行の締め付けで先行きが
不透明だが無事に過ごせればと願っているが、勝ち組、負け組みの格差も
ますます広がるだろう。80年前のアメリカ発の世界大恐慌のように株式や
商品相場が暴落し、国際協調の路線が崩れて世界の街々には失業者が溢れ
やがて世界大戦の火種にならなければと願うばかりだが先は分からない。
下落したアメリカの国債を日本の銀行は相当持っているが、売るに売れず
ドル安・円高で輸出立国の日本の経済は行き詰まるのは目に見えている。
それなのに三菱UFG・三井住友・野村證券アメリカの証券会社に出資を
するそうだが、そんな資金があるのなら日本の株式市場に投資するべきだ。
バブル崩壊のときに国民の税金で助けて貰った恩を返すのを忘れたのか?
商売といえ利己主義に走る守銭奴の姿を見る思いで日本人として情けない。
自分も老後のために買った株が落ちたままの状態で新聞を見るのも辛いが、
年金と物価が安定し生活を維持出来るささやかな望みを壊さないで欲しい。
憂えてもしかたないが政界は総選挙にうつつを抜かしている場合じゃない。
与野党は一時休戦して経済対策を重点に次の国会で国民の目線で審議して
総選挙はその後でいいのではないか。