隠居の独り言(658)

昨夜のTVは4年間、ずっと楽しませてくれた「きよしこの夜」のファイナルで
年甲斐なく涙ぐんでしまった。始めの歌は氷川きよしベッキーグッチ裕三
レギュラー三人で「さくら」を演奏し、ズンドコタイムトラベルではリポーター
東貴博が4年間の名場面を紹介すると見てきた日々が蘇える。氷川きよしが最も
思い出深いという志村けんとのコントにまつわる秘話を暴露されたのも面白い。
思えばこの4年間にゲストで出演した人は凄い!錦織健川井郁子綾戸智絵
藤原紀香松浦亜弥、井川はるか、和田あき子、黒木瞳、井川はるか等々多数・・
さらに料理への爆笑リアクション集や、氷川の珍場面集等々と盛り沢山だったが
最後は「きよしのズンドコ節」を涙の合唱で歌い上げて4年間が終わった。
氷川きよし君、ベッキーちゃん、グッチ裕三さん、ありがとう。


自分が初めてテレビを買ったのは昭和40年に結婚して同時だったが、テレビが
殆どの家の居間に行き渡ったのは、あの頃ではなかったか。今も思い出す番組は
洋ものでは「コンバット」「ルート66」、和ものでは「三匹の侍」「氷点」等々・
カラーが出始まった時はテレビも遂にここまできたかと美しさに感嘆したものだ。
昭和という時代に創られたもので庶民の娯楽道具として、やはりテレビは一番で
見聞広める動画は老若男女通じてこれ以上の楽しめる発明品は無いと言っていい。
ニュースあり、劇あり、歌あり、広告あり、講座あり、スポーツあり、政論あり、
多くのテレビ局が競い24時間休むことが無い。といって、これといった番組に
巡り合わないのは見る時間や趣向の面もあるがテレビのネットや番組が増えた分、
中身が薄くなっている感じで、出演者の馬鹿騒ぎの笑い物や、やらせのクイズ物、
ゲーノージンのつまらぬ噂話など、折角の夜の寛いだ時間に低俗番組が多すぎる。
調査によれば一般的な一日の視聴時間は、小中学生で5時間、65歳以上の老人は
8時間以上にも及ぶという。いまやテレビは無くてはならないものになっている。
けれど見るにはほどほどがいい。肩の凝らない、ほのかに感動を覚えるような
いい番組を待っている。