隠居の独り言(685)

日豪競泳の男子200?背泳ぎで入江陵介選手(19)が世界新記録をマークした。
昨年の北京五輪の男子平泳ぎで世界新を出し日本中を沸かせた北島康介以来の
素晴らしい水泳競技の快挙だ。凱旋した入江選手は「全てがプラスだった」と
語ったが、物おじしない精神的自己管理能力は実に頼もしく羨ましくもなる。
それともうひとつ、北京五輪の時は選手一同がイギリス・スピード社の水着で
記録を更新したが日本のメーカーも負けじと開発を進め、今回の入江の水着は
デサント製だが日本のものづくりの高い技術を世界に示した事も大きかった。
感心するのは最近の日本の10代のスポーツ選手の活躍は目覚ましいもので、
テニスの錦織圭選手(19)、体操の内村航平選手(19)、卓球の福原愛選手(20)、
野球の田中将大選手(20)、フィギュアの浅田真央選手(18)など平成生まれの
若者たちに共通するのは自己主張と集中力をしっかりと持っていることだが、
ゴルフの石川遼選手(17)は、まだ高校年齢なのにゴルフ以外に英語も達者で
史上最年少で「全米プロゴルフ選手権」の招待状が来たというから素晴しい。
これから当分の間、スポーツ観戦は楽しみがいっぱいだし、力の入っている
2016年東京オリンピックパラリンピック招致も期待がもてそうな気がする。
まだまだ底辺が広がりつつある日本のスポーツ界は頼もしい限りだが、何も
スポーツに限らない。技術、数学、経済、教育、文化等、世界に誇るものは
山ほどある。100年に一度の不況も貿易・経常収支の健常なのは先進国では
TOPだが、犯罪発生率や失業率は最低、特許取得率は一番、外貨準備高も
最高で、数字から見れば日本は世界のどの国にもヒケを取らない。若い人の
エネルギーをバネに、ともすれば自虐的な日本人の閉塞感を吹き飛ばしたい。