隠居の独り言(725)

衆院選挙のマニフェストの一つに年金問題があるが社保庁の宙に浮いた記録の
未解明問題が先走りそれを追求するのが国民の受けがいいとみえ、それのみで
今の若い人達が将来受け取るはずの年金問題の戦略がどの党も書かれていない。
今、年金を受け取っている老人の大半の国民(基礎)年金だけの平均支給額は
月約49000円で、満額でも66000円に過ぎず、若い頃からまともに働き年金を
まともに払ってきた人達より生活保護を受けている単身高齢者が80000円とは
何とも納得がいかないのは自分だけだろうか?政治家たちは月々49000円で
生活出来るとでも思っているのか?周知の通り年金には、共済・厚生・国民の
三種類があり受け取る額はそれぞれ平均約30万、20万、5万円と差が大きい。
このようになってしまった年金格差は戦後政治の失政以外のなにものもないが
これを質すのが政治家の役目なのに年金一元化の話しになると尻込みをする。
共済・厚生に掛けている際にも会社の負担や税金補助があるのに基礎だけの
国民年金には恩恵が無いのも納得がいかない。公務員、会社員の優遇された
年金制度のあり方をつきつめて考える党はどこにも無いのはどうしてだろう。
農業、漁業、職人、商人など今まで日本を支えてきた諸々の職場の「個人」の
人たちの老後の暮らしは年金だけでは不可能で、補うために老後も働き、後は
子に面倒をみてもらうしかない。年金の公平は共済・厚生を廃止して消費税の
アップで賄うしかないが、口に出す勇気のある政治家がいないのは情けない。
社保庁の無責任も許せないが大局観として年金一元化に対する各党の将来像を
マニフェストを示して欲しい。論戦にも入らないのは票に繋がらないからで
ここにも政治家の弱者への思いやりのなさが頭によぎる。年金滞納者が4割を
超えているという。お金持ちの麻生太郎鳩山由紀夫には到底分かるまい。
民主・社民のマニフェストに、弱者救済・格差社会を正す、と書かれてあるが、
口先だけのキレイゴトは年金問題を正してから言ってもらいたい。