隠居の独り言(726)

衆院選挙も愈々二日後だが、約400年前に行なわれた天下分け目の関が原を
彷彿させる。日本が東西真っ二つに分かれて戦った合戦は僅か半日で決着が
着いたが、それまでの根回しの策略では東軍の徳川家康が西軍の石田三成
上回り勝利を収める。石高も家康の250万石と三成の20万石では武将達の
信用度が圧倒的に違うのは戦う前から勝敗が見えていた。明後日の衆院選
譬えれば、東軍は民主党で、小沢一郎の選挙前の権謀術中は家康に似ている。
同じ戦略でも自民党選挙対策本部長の古賀誠知名度の高い東国原英夫
橋下徹に頼ったひ弱さは小沢との格の違いを見せ付けた。一方の麻生太郎
西軍の三成に似て小派閥の領袖では自民党を纏める力の無さを見た思いがする。
今までの外交・防衛・経済の政策や実績があっても世間の流れは止まらない。
勢いとはそんなもの・・広がるところまで広がらないと、とどまらないのは
自然の洪水と同じで、理由も意味も無く奔流し野原を水浸してやっと止まる。
高速道路無料化・農業支援・子育て支援・4年間消費税凍結など、民主党
メニューは豪華版だが、ますます国の借金が膨らんで子孫に膨大なツケを残す。
鳩山幕府は徳川幕府に似て外交・防衛問題の外国との付き合いも近視眼的だ。
インド洋給油も反対したし、ソマリア自衛艦派遣だっていい顔をしなかった。
安保を含め日米同盟を対等にするという。それではアフガンで戦っている
米軍と共同歩調を取るのか。日本が被害を受けた時は助けてくれる同盟なんて
ありえない。連立を組む社民党の意見を入れ核三原則は明文化するというが
北朝鮮の核開発にアメリカの核の傘には入りたいという。小沢一郎は盛んに
国連重視の政策を唱えているが、国連の会費(分担金)は莫大に要求され、
役員(安保理)にもなれず、イザという時にも日本の役割は憲法の金縛りで
用を足さない。矛盾だらけの内政・外交・・どうする?鳩山さん!