隠居の独り言(729)

悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての
困難の中に好機を見いだす」―ウィンストン・チャーチル―  麻生太郎さん!
自民党が敗れたのはあなたのせいじゃない。一生懸命頑張った姿は皆忘れない。
自公政権に替わり鳩山民主党が船出をするが、まずはおめでとうと申し上げる。
それにしても内憂外患のさなか、一歩間違えれば子孫に悪影響を及ぼしかねない。
民主党は盛んに官僚支配脱却や行政の無駄使いを叫ぶが、その辺りは共感だが
ほんとは政府なんて小さい方がいい。国会議員数や諸官庁の役人を整理縮小し、
外交と国防のみを残して後は地方に任せるべきだ。予算の配分も10%だけを
中央政府が管轄をして残りは人口割に地方に分配すれば地方交付金も要らない。
今は政治も経済も東京に一極集中で突発的な国際間の衝突や災害などを考えれば
一ヶ所の狭い地域に何もかも集まっている状態は危険そのもので、何かがあれば
国そのものが麻痺してしまう。地方分権が叫ばれている最中にも東京に地方から
陳情団が上京するのは、あまりにも政府が大きいからで無駄遣いの最たるものだ。
今どこへ行っても駅前の同じ景色は面白くないのは中央が仕切っているからで
その土地の特色もあったものじゃない。どこも道路だけは立派だが、駅の周辺は
シャッター通りが多く地方が疲弊しているのは、地域の権限も財政も少なくて
中央の言いなりになっているからで活力が生まれない。江戸時代に遡れば地方の
各藩はそれぞれの地域性で経済が振興して地方が栄えた時代で、傑出した人物の
殆どが地方から出たのは土地の良い所を生かして苦労した切磋琢磨の故だろう。
今も昔も東京人から秀でた人物が少ないのは恵まれた都会環境が原因だと思う。
そこで道州制の議論が浮上してくる。北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、
四国、九州、沖縄、そして東京特別区の10州だろうが、日本を分割したほうが
大量国債の問題、肥大した官僚の問題等々・解決の糸口が見えてくる。