隠居の独り言(736)

長いシルバーウイークが終わって、正直ホットしている。誰が名づけたか
シルバーウイークとは何だろう?とくに「敬老」「彼岸」という言葉が並び
先行きの暗いものを連想させる。敬老の日は読んで字の如し老人を敬うと
書くが実情は年金、医療、介護、福祉などイメージ的に暗いものばかりで
この世のお荷物のようであるかのような今の社会の風潮が気に入らない!
いつか老いるという自然現象は誰もが通る人生の一部であり、他人様から
わざわざ敬老の日だから、おめでとうなんて言われたくない! たしかに
最近の世間の移り変わりが早く情報化社会についていけない老人が多いが
それとて若者が年寄りを疎外視したり、軽く見る傾向があるのは否めない。
それでも今の年寄りは元気な人が多い。それぞれの生き方でありわざわざ
65歳以上は高齢者だの75歳以上は後期高齢者などと十把一絡げに役所が
決める事ではない。人生はそれぞれであり歩んできた道もこれからの道も
違うのは当然だ。年金も介護も必要になってから頂ければいいのであって
元気に働ける環境を作るのが政治や企業の努力が求められるのではないか。
今の老人は戦後の苦労を経験した人が多く高度成長で豊かな日本の基礎を
固めた人たちだ。遮二無二家族を養うための労苦を老人は味わってきた。
若い人たちはその恩恵で今の暮らしがある事を忘れてはならないと思う。
軽老、もとい敬老の日なんて、要らない!