隠居の独り言(744)

靖国神社の秋の例大祭は10月17日から執り行われるが先の大戦で眠る同胞達を
忘れてはならないと思う。何かと中国や韓国に遠慮して前総理の麻生太郎を始め
代々の日本のトップは公式参拝をしなかったし今の鳩山由紀夫も行かないだろう。
大戦の主な相手は中韓ではなく連合軍のアメリカで、その激戦の一例を述べたい。
今から65年前の1944年、戦争最中9月―10月にかけ南太平洋のパラオにある
ペリリュー島で日本とアメリカの激戦が行なわれた。中川大佐の率いる日本軍は
約10000人、アメリカ軍は既に制海・制空権を握り圧倒的な力を持った艦隊群が
海を埋め尽くし兵力約48000人、アメリカ軍にとって2―3日で終了するはずの
ペリリュー島攻撃は70余日も戦いアメリカ第一海兵隊は壊滅状態に追い込まれ
散々辛酸を舐めさせられたが、さしもの激戦も日本軍全員玉砕をもって終了した。
彼我の圧倒的な戦力の差があっても、これだけ戦えたのは精神力と愛国心だった。
その後のサイパン硫黄島、沖縄などの戦争でアメリカ軍に与えた心理的打撃は
計り知れない。祖国に命を捧げて戦った日本軍将兵アメリカ太平洋司令長官の
ニミッツも敵を讃えて詩を作っている。「この島を訪れるもろもろの旅人たちよ、
故郷に帰ったら伝えてくれよ、日本軍人は全員玉砕して果てた、この壮絶極まる
勇気と祖国を想う心根を・・」祖国日本のために戦った将兵の今は靖国に眠るが
参拝する何人が彼らの勇気を賞賛し感謝の気持ちで手を合わせているのだろうか。
当時パラオは日本の国連統治委任領だったが、戦後にパラオが独立を果たした時
日本に深く敬意と尊敬の意を表し、国旗は日の丸と同じ構図で中央に黄色の月を
表わし回りは海を表す青のデザインは「月章旗」と称されている。パラオは今も
日本や日本語に親しみを持ち子供に日本風の名前をつけるパラオ人が多いと聞く。
海を隔てた同じ隣国でも反日が国是の中韓と違って親日国のパラオの島をもっと
支援するのが人情ではないか。中国は2兆円にものぼるODAを受け取りながら
感謝の気持ちも無いのも腹立たしいが、「友愛外交」とやらのワケの分からない
気分で簡単に中国と握手する鳩山首相もたまには太平洋戦争史を読むといい。