隠居の独り言(781)

世間の情報の仕入先は、TV、PC、新聞は、読売、産経、朝日の三紙、雑誌等は
文芸春秋、幾つかの週刊誌だが、それぞれに主義主張があり、それはそれで面白い。
政治的な思想でいえばNHK、朝日、毎日が左寄りで、読売、産経が右寄りだろう。
日々の新聞から得る情報は読者の考え方の思想に影響するのは大きく無視出来ない。
新聞の発行部数は多い順位からは、読売、朝日、毎日、東京、日経、産経と続くが
発行部数から見るかぎり日本人の政治的な思想は、やや左に傾いている感じがする。
顕著なのは今の政権の中枢である鳩山首相小沢幹事長、管副総理、岡田外相達は
左翼的な価値観の持ち主であり、そのうえ三党連立で僅か9議席社民党を内閣に
入れて外交まで影響しているのは憂慮するが、日本がますます左に傾いていく・・
アメリカ嫌い、中韓好き、偏ったバラマキ政策など、これで日本は大丈夫なのかと
疑問点が多すぎる。しかもマスコミは自公政権時は政治批判が鋭かったのに何故か
今の政権には疑問点の追及が甘い気がしてならない。前政権末期の時ちょっとした
汚職問題で農水大臣が自殺をし、次に出てきた絆創膏を貼った大臣が事務所問題で
袋叩きにあったが、そこからみれば今度の小沢幹事長の政治資金疑惑や鳩山首相
生前贈与脱税は、桁違いの深刻な話なのにマスコミは執拗に追求しないのは何故か?
例えばTV朝日の「報道ステーション」で古舘伊知郎キャスターは疑惑報道はするが
解説者も含めてそれほど深追いはしない。古舘は自民党政権のときは厭らしいほどに
責めていたのにこの変わりようは新聞社の思想の反映か?ペンは剣より強いという。
その昔、日露戦争が終わったあとにマスコミは実際の戦況と世界の背景を国民に対し
正直に報じないで日露講和条約の不満を煽りたて騒動になった事件も・・・その後の
シベリア出兵、満州事件、2,26事件などマスコミは軍部と協調して日本を誤らせた。
その最たるものは昭和10年前後に浜口雄幸犬養木堂高橋是清らが暗殺されたが
新聞が連日、彼らを利権の亡者と書きたて財閥の走狗呼ばわりにしたのが要因だ。
報道を仕事に携わる者は自らの思想を挟まずに、ありのままを中立に伝えて欲しい。