隠居の独り言(787)

世の中は不景気が続いている。不景気に関連しているのか統計では一年間で自殺が
三万人を超えているという。東京マラソンのランナーの人数が三万人超というから
道路を埋め尽くした、あれだけの大勢の人数と比較するだけで驚きに慄然となる。
世を儚んで自殺を考えている方に言いたい!世の中は歳を重ねて解ることが多いし
人生というのは後半のほうが面白い!今を我慢すれば人生を楽しむことが出来る。
十数年前20世紀最後の1990年からの10年間は日本もアメリカもEUも好景気に
沸いていた。それが21世紀に入り僅か10年後にはアメリカの象徴・GM、AM,
日本の象徴・日航が倒産するなんて誰が予想しただろうか。反対に10年前は今や
世界を牛耳るグーグル、アップルなど創業したばかりのヨチヨチ歩きの赤子だった。
経済というのは未来が分からない。今の不景気で就職は超氷河期と云われているが、
職を探す卒業生諸君に言いたいのは人気企業の正社員を求めるより、むしろ小さな
企業で腕と実績を磨き、将来は自らが創造的に独立できる希望を持ってもらいたい。
つまり目の前の待遇や収入にはとらわれないで人生百年の戦略を立ててもらいたい。
苦労を惜しまなければ必ず報われるのを成功した先輩諸氏の歩んだ道を見るといい。
先憂後楽の格言通りに先に鍛えて後に楽しみを取っておいた人がラヴィアンローズだ。
あえて不景気だからこそ様々な創造とチャンスがあるのではないか・・自分ごとだが
田舎の中学を卒業後、小僧という昔の徒弟制度を体験し苦しさを通り抜けて今がある。
それは達成感と、遣り甲斐と、懸命に生きた証しには、人生後半の安泰が待っている。
格言「末ついに海となるべき山水も、しばし木の葉をくぐるなり」がお気に入りだが
吹けば飛ぶようなミクロの世界でも、今は消滅寸前の企業でも、オーナーというのは
背中に背負う責任は大きいが収入、年齢に関わりなくこんなに楽しく良いものはない。
不景気に悩む若者達に言いたい!健康な身体を有するならこの世に失業は無いはずだ!
まず身体を粉にする事!そこから生きる妙案が生まれる!