隠居の独り言(799)

「女性と老人と芸人は年齢を偽ってもいい」と、どこかで見た本に書いてあった。
今日はエイプリルフール・・女性に歳を聞くのは失礼という常識はいつ頃からか
定かでないが大抵の女性は「年齢を二つ」持っている。つまり実際の生年月日と
社交的年齢で、実年齢を隠したがるのは現在の容姿を、より若く見せたいと願う
女心は化粧品や洋装で年齢の偽装や詐称をしている。逆に男性は年齢を少し高く
見せる傾向があって、若い時は齢より軽く見られて貫禄が無い悲しい気分があり
歳を取れば人に若いですねと言われれば単純に嬉しくなって年齢のサバを重ねる。
女性の可愛いウソと、老人の儚いウソは当然認められるが、芸人は分かりにくい。
歌手の小林幸子小柳ルミ子、女優の吉永小百合宮沢りえ等々、実年齢より
若く見えるのは本人の努力も相当にありそうだ。ドラマ竜馬伝で、多くの女優が
出演を断わったという話はノーメイクがネックとか・・女心を垣間見た気がする。
男性も橋幸夫加山雄三など若いイメージの人はカツラ?で年齢偽装をしている。
芸における天才の殆どが若くして新芽を出し10-20代で金字塔を打ち立てるが
花咲く期間の短いのも多い。スポーツ選手、特にフィギュアーなどの浅田真央
高橋大輔も選手生命の何と短い花の命か!年齢を偽る必要も無いので感動を呼ぶ。
美術、音楽等の芸術家たちは年を経るごとに円熟味が増し巨匠という名称が付く。
そういう天才に比べ余りにも貧しく掃いて捨てるような一凡人が年齢詐称しても
何の差し支えもないが、昨年に某ホームの慰問演奏で入居者に齢を聞かれ正直に
答えたらその方は自分より年下なのを大いに嘆かれた。以来、慰問は止めている。
人の心証というのは難しいもので知らずに傷付ける場合もあるので気をつけたい。
歳を知りたがる相手に対し当たり障りなく年齢不詳にしておくのが知恵と思う。
生きている以上は年齢が付き纏うが、あまり歳に拘ると精神的に老いてしまうが
ある程度の年齢になれば命の条件は変わらない。年齢の名称に精神年齢がある。
齢は元へ戻らないが精神年齢は心の持ちようで若返る事も可能だし新しい発見も
新たな感動も覚えられる。女性も老人も多少の年齢詐称をしながら人生を楽しもう(^.^)