隠居の独り言(951)

原発事故による放射線の量がどの程度の体へ影響があるのか素人には分からない。
学校の校庭が1ミリシーベルト以下にするのが安全というが数値だけを聞いても
では数値がそれ以上だったらどのように危険なのか?具体的に説明をしてほしい。
原子力の先生方はご存じでも専門的な数値だけを並べているだけでは分からない。
分かり易く因果関係を説明できないのは先生方も本当は答えが分かっていない?
東京でも公園で放射線を測って「これは健康に差し支えありません」との話は
測ることが安心というより不安を煽るだけでわざわざ公表する事は無いと思う。
発表するなら値の高い地域だけを特定して戦時中の学童疎開のように子供たちを
優先に一時的な集団疎開も考えるべきだろう。先日は東電社長が福島の被害者に
土下座をしていたが責任は東電だけでない。原発は政府の方針と国民の合意で
建設されたもので東電のみならず政府の代表の管首相も土下座するべきだろう。
これまで原発を利用しながら豊富な電力を得て経済や利便性の高い日本社会を
作ろうと民主的な意思だったのに一旦このような事故になると今までの恩恵を
忘れて東電を徹底的に悪者扱いにして貶める。見方を変えれば東電も被害者だ。
本来なら徹底分析して二度と事故が起きないように技術力を結集し世界に範を
示すのが原発先進国の役目ではないか?それなのに脱原発の感情論に発展する。
ここで原発を放棄するのは人間の退化の思想で「災い転じて福となす」の人類の
進化の歴史に水を差す。人類はさまざまな失敗を犯しそれを乗り越えて今がある。
それと事故後の「電気料金を上げるのはおかしい」という論理もよく分からない。
原発が止まり電力を得るコストが上昇すれば当然に料金に跳ね返るのは必然だが
家庭や会社も料金が2割上がったら電気の使用量を2割減らせばいいのであって
これが本来の節電の意味だと思う。節電努力は商品にも良い影響を与え新製品が
生まれれば将来の発展に寄与するだろう。原発絶対反対、何でも反対の感情論は
日本の将来に禍根を残す気がしてならない。