隠居の独り言(970)

あの夏の日、小学6年生の少年はわけも分らず戦争が突然終わった気がした。
勝てるとも思わなかったし負けるとも思わなかった。動員された畑仕事から
帰って母から「戦争は終わった」と聞かされた時も、むしろ虚脱感が漂った。
今もあの日の虚脱感のなかで中国に負けたとは思わないしアメリカの物量と
近代的兵器に圧倒されて屈服させられたと思っている。戦後の教育で日本が
一方的な悪者扱いになるが戦争の原因の実体は白人による植民地時代に遡る。
欧米諸国のパワーの源は非白人国に文明をもたらすという神から与えられた
使命と考える身勝手な宗教的動機で世界を席捲したが日露戦争で日本が勝ち
白人国家が敗れたために植民地の住民が目覚めて宗主国からの独立を求める。
有色人国家の日本に何かと圧力を掛け軍縮会議、満州権益、世界恐慌後には
資源を持っているアメリカなどの国がいわゆるABCD(米英中蘭)ラインの
武力包囲、経済封鎖、日本資産凍結、石油禁輸などで日本を窮地に追い込み
窮鼠猫を噛むの喩えで戦争に突入せざるを得なかった。日本が悪いとすれば
大東亜共栄圏という斬新な旗印を掲げながら中国に軍事的な侵略をした事実、
国連で人種平等の提案をしながら半植民、半封建をアジアに押し付けた事実、
それがアジアの民族主義と対決した経緯は欧米諸国にとっては思う壺であり
戦争に嵌らされた。戦争原因に正邪は一切関わりなく欲望の絡み合いであり
両方が当事者があって一方的に片方の非ばかりを見て公正な判断は出来ない。
また日露戦争で白人国に勝った有色人国家日本への復讐の意味も見逃せない。
戦争の経過のなかで搾取に喘いだ非植民地が次々と独立を果たしていったが
原因は同じ有色人日本の活躍を見て彼らに勇気と自信を与えた結果といえる。
欧米の有色人への蔑視は戦時中のアメリカの原爆も戦後のソ連の強制拉致も
同じ枢軸国だったドイツに実施されなかったのもそれを裏付けるし開戦時に
収容所送りされた在米日系人と通常の生活を許された独系人との違いで分る。
戦後の極東軍事裁判でも勝者の裁きで、いかに不正義であったかを叫びたい!
降伏文書でのポツダム宣言で言論自由の確立を約束しているのに戦後GHQ
それを反故にして日本人に戦争についての罪悪感を植え付けるための徹底した
言論統制をし、そのマインドコントロールから現在に至っても日本悪者論から
抜け出せないでいる。戦後66年にもなるのに未だにアメリカ人作成の憲法
後生大事にする自虐的が日本人として実に情けない!護憲論者は憲法9条で
戦争を放棄したから戦争は絶対に起きないと本気で信じているのだろうか?
平和宣言を叫ぶだけで戦争が無くなり平和が来ると本当に思っているのか?
人類に国家、人種、宗教、貧富の違いがある限り戦争の源は絶える事はない。
もういい加減に戦後GHQが押し付けた植民地的な疑似独立国を卒業しよう!
現在では戦争経験の無い世代が大半を占めている。だからこそ先代が残した
負の遺産を徹底的に調べて、せめて普通の国、日本国家像を建設して欲しい。
日本人の、日本人による、日本人のための国家で日本人の誇りを呼び戻そう!
PS ブログは、しばらく夏休みをします。