隠居の独り言(1098)

人はスローガンが好きだ。三年前にオバマ大統領が当選した時の国民のはしゃぎぶりは
尋常でなく狂喜狂乱だった。弁舌豊かに掲げたスローガンは果たして結果どうなのか?
公約では500万人の雇用創出とぶち上げたが逆に失業者は猛烈な勢いで増加している。
また核無き世界と演説して世界を熱狂させノーベル平和賞まで貰ったのも疑問が残る。
米ロ間で配置済みの戦力核を7年以内に3割減らすだけの屁みたいな約束事にしても
あれから何にも進んでいない。最近に日本に対して日米安保尖閣は守るといっても
中国が外貨準備として米ドルを現在200兆円も保有アメリカの国債購入を止めたら
アメリカは万事休すだ。中国がアメリカ国債を一斉に売り出したなら国債は大暴落し
長期金利は暴騰してアメリカは頓死する。したがって中国を怒らせることは出来ない。
そんな事情を知ってか日本では「戦争反対、平和憲法維持」と終戦以来半世紀以上も
スローガンを掲げ金科玉条と崇めて天与の使命の如く叫んで来たのは何だったのか?
でもいくら叫んでも近隣諸国からは負け犬の遠吠えにしか聞こえず日本固有の領土の
北方領土竹島は完全にロシアと韓国に奪われてしまった。この島々を取り返すのは
現実に不可能でロシアと韓国を相手に戦争して勝たなければ島は日本に帰ってこない。
そのうえ中国は尖閣を「日清戦争で日本が島を盗んだ」との屁理屈を国連で演説した。
固有の領土も、尖閣諸島から中国を追い払うのも日本が強力な武力を行使しなければ
領土が戻らないのは既定の事実で、もはや戦争が不可能な時代では諦めざるを得ない。
スローガンとは理想であって実質は何も出来ないことを人々は悟るべき時にきている。
以前に小泉純一郎構造改革規制撤廃グローバリズム、郵政改革に命をかけると
勇ましくスローガンを掲げたが結果は不況を残して格差ばかりが広がった。三年前の
衆院選民主党が絵に描いた餅のマニフェストを書いたが全てが嘘八百の政策だった。
でもこれは日本ばかりじゃない。外交とはキツネとタヌキの化かしあいに明け暮れる。
それを知らずに無邪気に平和、平和と叫んでいる人たちは何を考えているのだろうか?
日本は正式に軍隊を持つべきで戦後GHQで押しつけられた屈辱憲法を改正しないと
ますます近隣諸国の餌食にされる。隣近所からシカトされているのも気付かないのも
日本人のお人好しは度が過ぎている。日本人よ、恥を知ろう!