隠居の独り言(1161)

昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が結ばれ、わが国は主権を回復した。
61年後の今年は天皇陛下をお迎えして「主権回復の日」を政府主催で開催するという。
戦後の日本国民は8月15日の終戦の日は知っていても主権を回復した4月28日を
あまり知らない。講和条約というのは戦争の終結を宣言し今までの敵と味方の関係を
捨てて仲良くしようという趣旨の条約で戦争終結と主権回復はワンセットのはずだが
戦後の歴代政府は戦争反省と謝罪ばかりで国民の国家意識を育んでこなかったために
日本人は世界に対して小人になり媚を売るような卑屈な国に成り下がったがGHQ
占領中に作った屈辱的憲法金科玉条にして神棚に祀り上げたのが大きな原因だろう。
それでも最近は国民の自虐的マインドコントロールが覚め始めたのかGHQ憲法
改正しようという機運が出て様々な調査でも改憲過半数を占めるようになっている。
反面に護憲論者の言い分に無理がある。憲法9条で戦争放棄すれば他国からの平和の
保証はどこにもない。北方領土竹島尖閣北朝鮮の拉致も戦争放棄の結果といえる。
講和条約が結ばれた当時は連合国の言いなりになるしかなかった敗戦国日本だったが
領土を取られ半世紀以上も汗水流して賠償を払えば既に戦争への弁償は終わっている。
先の大戦は僅か4年間だけだが我が国が惨敗すると60年以上が過ぎても未だ国連では
日本を敵国条項で縛り付けているのを何故抗議しないのか?意地悪な中国とロシアが
安保理の権限で条項撤去を阻止している。国連分担金もアメリカに次ぐ2位で、しかも
日本は何の発言も与えられないのは何の意義があるのか?身近でいえば町会の寄付を
多額払って寄り合い話では蚊帳の外と同じだ。それなら国連脱退も選択肢に入れたい。
このほど安倍総理による靖国神社へ供物や閣僚参拝で中韓両国がイチャモン付けたが
執拗過ぎる日本イジメは終わらない。安倍総理も堂々と靖国参拝すればいいではないか。
国のため戦った戦没者に手を合わせる日本人の心を傷つける中韓内政干渉も甚だしい。
半世紀以上も前の後遺症はもういい加減止めにしたい。来週には憲法の日がやってくる。
1947年5月3日に今の憲法が採用された日とされるが今年の憲法記念日を最後にして
今度こそ日本人の手による新憲法を作って記念日も別の日に願いたい。安倍晋三のいう
美しい国」「強い日本」とは世界の中の一人前の国になることで憲法改正することが
主権回復の意味であるのは言うまでもない。サンフランシスコからの道のりは遠かった。