隠居の独り言(1200)

早いもので「隠居シリーズ」も1200回になった。1回目は2006年の初頭だったから
7年9か月余が経ち今まで続けられたのも皆様の励みがあったからこそと感謝する。
これからいつまで続けられるかは神様しか御存じないが人生劇場の幕が下りるまで
お付き合いいただきたいと願っている。始めのころは黒かった頭髪も今ではすっかり
白い砂漠になり姿恰好もすっかり老けて鏡を見るたびに憂鬱になる。たしかに歳月の
経つ早いことは前から知ってが、現実に高齢になれば若いときに思っていた気分と
いささか違う。時間の経つのが早いということだけではない。年齢とともに以前に
親しかった人、馴染みだった人が徐々に消えて知人・友人が少なくなっていく切なさは
年齢を重ねて実感する。消えるというのはその方が亡くなっていることだが、最近まで
古い友人と会えば「やぁ久しぶり、お互い老けたなぁ」と、頷きあって苦笑したものだが
この齢になると、もしかしてこの人と逢うのもこれが最後になるのかもと思うようになる。
友人と会うのも若いときと今は深さと重みがまるで違うのに気付かされる。最近では
ITが欠かせぬ時代で人間関係もすっかり変わったが自分の同年輩ではIT関連には
興味を示さない人が大半だ。先日、同窓会で8人が集まったが、PCを持つ友は皆無、
ケータイ所持は3人、帰りも3人がコインで切符を買っていた。本来なら旧友たちに
ブログを見てもらって昔話に相槌を打っていただきたいものだが残念ながら叶わない。
PCを楽しむ年代の分水嶺は1940年生まれ辺りで、以前生まれの人はITに縁遠い。
だから同年輩のIT友達がとても少ないのは実に寂しい。自分は十数年前に会社の
取引上PCが必要になり古びた頭と馴れぬ手つきで始めたが、何もかもが初体験で
最初は随分と苦労した。実はこのブログも7歳年下の友人から教えてもらったもので
彼のみならず多くの人達に支えられメカ音痴がここまで来られたことに感謝の一言だ。
ここ10年辺りでPCの進歩が格段なのを実感するが未だ分からないことが多すぎる。
残念ながらバスに乗り遅れてしまった同輩の旧友のためにもブログで今昔を語りたい。