隠居の独り言(1251)

都知事選の結果を見ると組織票のない田母神俊雄氏が知名度抜群である元首相や
元厚生省と渡り合い4位といえ61万票を得たことは無視できない民意の現れと思う。
田母神氏が世の注目を浴びたのは4年前、自衛隊航空幕僚長をクビになったことだ。
先の大戦を「日本の侵略」と決めつけた現在の歴史観を批判する論文を載せたことで
当時の政府から見解が異なるとして更迭された。時の政党やマスメディアはこぞって
田母神氏を国賊、極悪人と決めつけ批判した。怖いのはマスメディアの報道であって
一般の人はこれを鵜呑みに信じてしまう。果たして先の大戦は「日本の侵略」だろうか。
明治・大正・昭和の日本の歩んだ道はアジア共栄圏であり白人による植民地からの
脱却への道筋だった。権謀術数に長けた白人諸国には敵わず日本は拙速に逸った
部分もあったが、あの大戦で多くのアジア諸国が独立を遂げ現代の繁栄をもたらした
事実は明白であり日本がとやかく言われる筋合いはない。植民地的な事をしたという
朝鮮半島や台湾などを欧米の現地人にした植民地政策と比べるといい。先の戦争が
「日本の侵略」なら、原爆は「アメリカの虐殺」であり、満州は「ソ連の暴虐」以外にない。
それなのに日本は謝罪と賠償の悪循環で未だ「村山・河野談話」がまかり通っている。
歴史として綿密な検証や論議を経たものではなく中韓への配慮に満ちた談話であり
後遺症が残るのは下手な外交そのものだが二つの「談話」を取り消すときがきている。
嬉しいのは今の若者の意識の変化で、20代での都知事選の出口調査で田母神氏は
2位に付けた。田母神氏は選挙前にまず靖国へ参拝し身を清めたが、その歴史観
若者に受け入れられた。田母神氏は今までモヤモヤした日本人の心に風穴を開けた。
あれほど「田母神叩き」したマスメディアや政府も今の世相を無視できなくなっている。
報道では韓国が「慰安婦の日」制定を企画しているという。兵士と娼婦は人間の本性
そのものだが韓国は子供に慰安婦をどう説明するのだろう。「村山談話」の張本人の
村山元首相は先日訪韓し、歓迎されたという。国益を損ねた元首相が謝罪するのは
中韓の人でなく、日本人に謝ってもらいたい。