隠居の独り言(1420)

夏が来れば思い出す。其の十二。今年も安倍首相が終戦の日靖国に参拝するか
話題が喧しい。中国と韓国が嫌がるから参拝するなというのは余計な世話で参拝は
安倍首相の心の問題だ。昭和60年、偏狭的マスメディアの朝日新聞が「公人」として
首相の靖国参拝は近隣諸国に誤解を与えるという報道きっかけで中韓は騒ぎだした。
それまでの戦後15年、日本の総理が靖国参拝をしていたが何のクレームもなかった。
昨年末の安倍首相の靖国電撃参拝は中韓そして同盟国の米国からも批判を浴びて
今では靖国参拝問題は政治・外交における最大の火種の一つになってしまっている。
自国のトップが自国の戦没者慰霊するのは世界の常識と慣例であり、他国のトップが
その国を訪れた時は必ず戦没者に参拝するのが礼儀だ。その、どこがいけないのか。
A級戦犯が合祀されているという屁理屈を朝日は言うが戦犯は勝者が勝手につけた
名称であり外国からの内政干渉以外の何ものでなく、しかも火をつけた朝日新聞
その後、何の弁論なく今も旧態依然のまま中韓を代弁するのはどこの国の報道機関か。
靖国に眠る戦没者たちは国を信じ、日本を愛し、故郷を愛し、家族を愛し、恋人を愛し、
何の誇張も修辞もなく、ただ静かに自らを捨て、しかも敢然と、国のため死んでいった。
戦没者たちみんな平凡な一般人であった。煙草を嗜み、酒が好きで、バクチが好きで
女が好きだった多少の癖があっても、みんな素朴な親父であり、孝行息子であった。
それでも国家のため命を擲つ覚悟と兵士の責任と値を信じて敵と戦い戦場で散った。
天皇陛下万歳」と叫んで敵弾に倒れた兵士、「お母ちゃん」と親を思い苦しみと戦い
死んでいった戦士、恋人の名を叫んで死んでいった若者たちが安らかに眠っている。
今の日本の繁栄は国のために散った勇者があってこそ国家が存立し奇跡の復興を
遂げたことに感謝しなければならないのに靖国を卑しめる日本人がいるのも情けない。
崇めるどころか靖国に対し、背を向ける人の多さはメディアの責任によるところが多い。
日本人なら政治家であれ一般であれ、戦没者に静かに手を合わせるのが自然と思う。
どこの国だって祖国のため命を捧げた人を敬うのは当然なことなのに、当然なことが
出来ない国家と国民は何だろう。人格と哲学を持った人なら参拝の心に口を挟まない。
マスコミも誰が行った、行かないか細かく報道すること自体、恥ずかしい笑い種であり
報道陣の一人ひとりが学校で何を学んできたのか、参拝するのは心の問題で大きな
お世話というものだ。世界の国々はどこでも軍隊は国民の財産と考えている。だから
軍隊という戦闘集団を大事にして、その功績には最大限の名誉で報うのが常識だ。
靖国神社は宗教を超えて戦争賛美でなく戦争の悲劇を悼む場所に相応しいと考える。
自分は誰に言われることなく、誰を誘うことなく、靖国神社は自分の意思で参拝する。