隠居の独り言(1437)

世の中、おかしなことが多すぎる。先日のサッカーの日本代表とシリアとの一戦では
W杯2自予選を賭けての大一番だった。一応は3-0で勝ったことは素直に嬉しいが
勝敗とは別に、いったいシリアはサッカーなどやっている場合なのか?シリア全土が
終りの見えない戦場化し、既に国外に脱出した難民が400万人以上もいて、今後も
故郷を追われる人が増えていく現状で、どこで、どの人たちがサッカーをしているのか。
そしてシリア人が選手に応援する余裕や気力があるのかと、つい疑問に思ってしまう。


この夏にロシア主催の対日戦勝記念日とか、中国共産党の抗日戦勝記念というのは
何なのかと言いたい。日本とロシアとは宣戦布告もないし、中国とは日本軍と実際に
戦ったのは蒋介石国府軍であり、毛沢東の共産軍でない。日本が無条件降伏の際、
受託したカイロ宣言に、スターリン毛沢東もいなかった。三人の首脳はルーズベルト
チャーチル蒋介石でありこれだけでも歴史改竄だ。彼らはいつも日本に対し歴史を
改竄するなとさんざん要求しておきながら自分らの恥知らずな歴史改竄はひど過ぎる。


遺産相続の話だが今年から遺産に対する基礎控除が8000万から4800万になった。
今まで普通の暮らしをしている人は殆ど相続の対象にはならなかったが法律変更で
これでは自宅を持ち多少の貯蓄があれば対象になる。財政も分からぬわけでないが、
言いたいのは相続税が一律である事、本来なら相続する人数に合わせるべきだろう。
相続人が一人っ子も、兄弟の多い子も、総額が全て同じというのは知恵が無さ過ぎる。
少子高齢化の昨今、多くの子を育てた人を優遇すべきだが役人は杓子定規しかない。


日本でも著名なケント・ギルバート氏は「憲法9条自体が憲法違反だと思っている」と
テレビ番組で述べている。彼が曰く「憲法とは本来、権力者が義務を課すことであり
専制を防ぐものだ。権力者の義務に他国の侵略を防ぐ国防が含まれる。国防義務を
充分に果たす上で9条が障害であれば9条こそが憲法違反となる」護憲論者がどう
受け止めるかは分からない。ただ、9条を順守した結果、領土や生存権が犯されても
護憲の解釈の方を重んじるのは本末転倒だ。護憲論とて合理性であるとは限らない。


おかしな事件、おかしな論理、おかしな情勢、最近の世の中、おかしなことが多すぎる。