隠居の独り言(1490)

20代後半で商売を始め最初はカブの二輪車で飛び回っていたが5年ほど経ってから
品物の積み運びで三菱の軽自ミニキャブトラックを買ったのが自動車の始まりだった。
荷台に幌を付けて職人宅から店を経由してお得意先を回ったミニキャブがスタートだ。
その後も三菱に愛着を持ちコルトやミラージュに乗り替えた当時の車生活が懐かしい。
その三菱自動車が燃費データ不正操作していたという。昔の恋人に振られた思いだ。
過去にもリコールに繋がるクレーム隠しで会社は経営破綻寸前にまで追い詰められ
惨憺たる思いをしたのに再度の不正とは再起不可能だろう。報道機関は自浄作用が
働いていなかった、というけれど、これでは済まされる問題ではない。昨年のドイツの
フォルクスワーゲンディーゼル車不正問題と同じで、ドイツ車全体に信用が落ちた。
今年は日本車のブランドイメージが落ちるのは必至で自動車需要が芳しくない現状で
この事件は日本の景気に大きく関わってくる。私事だが自動車関連の持ち株は大きく
値下がりで三菱の経営陣に対し損害賠償をしてほしい。嘘や不正は絶対にいけない。
嘘というのは最初小さくて気づかれなくても徐々に大きくなって、とどのつまりバレる。
野球・巨人選手賭博然り、バトミントン五輪候補選手然りで、代償はとてつもなく大きく
子供じゃあるまいし、理性ある大人がどうして意図的な嘘を繰り返すのか分からない。
他車との比較で負けた僻みからなのか、日々の売り上げに対しての焦りからなのか・
商売は信用が第一。どんな大企業でも零細企業でも、信用を落としたら回復が難しい。
まして大企業は関連する会社が多く存在して、従事人の今後の心配を察して余りある。
戦後の一時期、自動車はアメリカが世界を席巻していたが日本と欧州勢が追い上げ
今ではランキングに1位トヨタ、2位VW、3位GMとベストテンに日本車は4社が入る。
三菱はベストテン圏外だが、日本車であり関わりある会社を含めて影響が大きすぎる。
安全性能には問題が無いのでリコールにはならないが、誰でも車の購入するときは
まずカタログを見て信用して買うので不正は絶対許せない。自動車の好きな自分は
非常に残念だ。返金して済まされる問題でない。