隠居の独り言(1526)

八月なれば思い出す。終戦の日から71年が過ぎ、戦後生まれの人口が80%を超え
昭和20年以前に生まれた人でも、記憶の中で戦争を覚えている人は、今では人口の
10%もいない。太平洋戦争も1941→1945の僅か4年間に過ぎないのに戦争による
体験は日本人の殆どが人生を大きく変えさせられ現在に至っている。過去は戻らない。
しかし今なお中韓は日本の歴史問題とかを繰り返し提起し日本を過去に引き戻そうと
躍起になっている。「反日」がいっこうに収まる気配がないのは彼らの本心の日本から
金を搾り取ろうとする下心丸出しだ。でも日本が戦後を終えることのできない原因は
むしろ日本の内にあるのではないか。例えば戦後から恒常的に行われてきた総理の
靖国参拝が、戦後40年も経った昭和60年に、社会党朝日新聞が疑問視を唱えて
それに便乗した中韓の猛反対で参拝できなくなった。自虐的思想とは、このことを言う。
慰安婦問題なるもの朝日新聞が捏造し韓国のプロパガンダに乗せられた典型だろう。
今、北朝鮮が潜水艦からのミサイル発射に成功し益々日本の国土防衛が厳しくなる。
中国の最高裁は「海上管轄区域」で領海侵入した場合、刑事責任を追及できるという。
尖閣諸島も含まれている。日本漁船が、尖閣近くで中国に拿捕されるのも想定される。
そんな時にも国連はアテにならない。未だ戦勝国常任理事国を占め、多数決でなく
一国の拒否権で重要法案も廃案にしてしまう理不尽さ、先日の南シナ海での採決も
不利になった中国が紙くずだと言い捨てた。そんな国連に世界で二番目に分担金を
負担させられている我が国が戦後に永く平和でいられたのは憲法9条のお蔭なのか。
日米安保の抑止力をアメリカ軍に任せ、その間に経済力をつけたのは誰もが承知だ。
その中、民進党は党首選挙が行われるが、有力候補者の蓮舫氏も前原氏も、なぜか
憲法9条の話になると歯切れが悪い。与党の公明党憲法を変えるべきでないという。
もしアメリカ大統領候補トランプ氏が当選したら、在日米軍を引き上げるかも知れない。
9条の主旨から自衛隊は廃止され、日本が丸裸になれば、憲法前文に書かれてある、
「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼し」の宣言でいいのだろうか。近々日本が
某国の「省」になり日本が壊されていくのを見たくない。政治家も国民も、しっかりしろ!