隠居の独り言(1534)

ここのところ、築地市場の移転問題がマスメディアを賑わせている。土壌汚染対策の
盛り土がされていなかったことに端を発して移転そのものが、どうなるのか分からない。
自分のような素人に、分け解らないのは設計の段階で工事仕様書があるはずなのに、
設計図そのものが出てこないという不思議さが納得いかない。ここにきて元市場長が
平成23年に仕様書を決済したことを認めたが、元市場長は「中身を読まないままに
惜印した。盛り土をしないという内容に気付かかなかった」というから実に呆れ果てる。
これが自分のお金でマイホーム建築を大工さんに頼み基礎内容を知らなかったとは
考えられない。自分も家を建てたことはあるが自分と監督が現場で立会って設計図と
仕様に変更がないか確かめ合ってから家を建てるのが普通なのに、築地市場という
東京都の食を扱う大事業に、大した確認もせずに、確認と承認の捺印をするだろうか。
自分の家は自分の金で建てなくてならない。人の金だから役人は無責任そのものだ。
普段、役人の悪口を言う都庁詰めのマスコミの連中も何をぼんやりしていたのだろう。
当時の知事・石原慎太郎氏も見抜けなかったと責任を痛感しているというが使途金は
戻らず言葉だけで納得出来ない。そのうえ都庁は伏魔殿というから悪い所なのだろう。
そんな伏魔殿を許していた石原氏も責任だ。そんな役所に都税を払っている庶民の
気持ちにもなって欲しい。さてこれからどうする。建造物を壊して盛り土も出来ないし、
そんな資金も時間も許されない。会社ならリコールの問題で倒産ものだが改造費に
小池新都知事の給与半額ぐらいでは雀の涙・・・当分は築地市場を継続するしかない。
それに当時の責任者たちに弁償金の一部を払わせるのも当然だ。東京都の職員に
都民の税金を預かっている感覚が無いのも腹が立つ。自分の金なら大切にするくせ、
人のお金を無造作に使っていることに怒りを覚える。新都知事が自らの給与半額の
提案をしているのだから、職員も右に倣え、だろう。