隠居の独り言(1535)

厚生労働省の調査によると、生活保護を受けている男性のうち3人に1人がメタボで
喫煙者が4割以上いるという。いずれも生活保護を受けていない男性より割合が高い。
そのうえパチンコ競輪競馬の賭事の割合も高く、車の保有も一般と変わらないという。
今更だが生活保護というのは収入だけで生活できない人が役所から支給するもので
この報告を聞くと納税者として、生活保護のあり方を考えてもらわないと納得できない。
そもそも生活保護とは憲法で保障する最低限度の暮らしができる最低生活費水準で
厚労相の告示で定められる。水準で最も高い東京23区や大阪市で月16万7170円、
最も低い市町村で月13万680円。その他、医療、住宅、教育などの扶助が加わる。
国はそのために2兆円以上の税金を使っているが、この際きちんと見直すべきだろう。
実際最低生活費水準というけれど、今まで真面目に働いてきた国民年金だけの人は
月に6万5000円しか貰えない。老夫婦2人で13万円の生活をしているというのに
生活保護を受けている方が収入がいいという国の制度に正直者は馬鹿を見る思いだ。
保護を受けている人が、どんな事情があるにせよ、その援助が国民の税金で賄われ
納税者に対して感謝の気持ちがあるだろうか。メタボ、喫煙、賭け事とは不埒千万!
保護の水準は年収300万円以下という。安いか高いかの論は別にして健康な体なら
生活保護の観点からは程遠いし役所も支給の標準、あり方をしっかり精査して欲しい。
日本の国債残高は1000兆円を遥かに超え、利息は国家予算の4分の1にも達し、
年金健保の自然増は年1兆円以上になり、そのうえ生活保護が増えるとは解せない。
税金の収支には問題も多いが、使うべきところには、きちんと使い、不自然なところは
もう一度見直しする必要に迫られている。