隠居の独り言(1550)

イジメの問題が後を絶たない。福島の原発事故で横浜市に避難し転校した小学生が
過ごしたイジメの月日は惨いという他ない。いじめられた生徒は名前に「菌」をつけて
呼ばれた。殴られ蹴られ階段から突き落とされ何時どこで終わるか分からず怖かった。
そのうえ金を取られた。賠償金あるだろう、それを持ってこい。月々に何万円かの金を
親の目を盗んで渡した。このほど記憶の限りを書き弁護士を通じ公開された。両親が
訴えても学校は軽視したという。これは恐喝であり立派な犯罪なのに学校はどうして
動かないのだろう。しかしこの事件は氷山の一角で奥の深い事件と想像する。誰もが
差別と偏見の小さな芽を持っている。自分も転校の経験が多々あり、痛いほど分かる。
イジメによる犯罪で中には自殺まで追い込まれる悲惨なことなのに後を絶たないのは
今までの対応を180度変えなくてはならない。教育委員会や学校側の対応は手緩い。
口ばかりで歯がゆくて聞いていられない。再発防止の言葉は耳タコなるほど聞いたが
何も解決できないなら教育委員会など要らない。今も、どこかでイジメは行われている。
根本的な解決法はただ一つ。加害者名を、譬え、子供といえども公表するべきだろう。
マスコミ報道も被害者の方は実名で加害者が仮名なんて、どう考えても納得できない。
公表されたことで加害者は反省するし親もしっかり分かるはず。しかし人の噂75日で
子供の喧嘩なんてものは一時のことだ。でも子供にすれば二度とイジメはしなくなる。
子供の人権、プライバシーと言うが罪を犯せば必ず罰を受けるという、世の決まりを、
子供の頃から教えることが重要でイジメの犯罪をうやむやだと却って教育上良くない。
大人も考えよう。スーパー等で福島産食品は敬遠されると聞くが風評だけで判断せず、
きちんと検査している福島産こそ日本一安全な食品といえる。原発も冷静に考えたい。
たしかに大きな失敗事故だったが教訓なくて進歩がない。人類は失敗を重ねながら
成長してきた。教訓を無駄にせず人類の発展を願っている。