隠居の独り言(1598)

人生も晩年になると老いの美学を考える。美学を求める心は単純にエーカッコシーに尽きる。
亡くなってからも彼の生涯はカッコよかったと、家族や友人から思ってもらえば人生の本懐で
その条件は?健康であること?経済に余裕があること?いつもポジティブな行動をすること・・
美学の一歩は、自分の歩く姿恰好を研究しよう。背筋を伸ばして足は空気を切るよう運ぼう。
美しさには二通りある。初めから美しい人と、美しくなっていく人。初めからの美人は歳と共に
減耗していくが、美しくなっていく人には際限がない。歳相応の美しさ、これが老いの美学だ。
自分はギター弾き語りを続けている。誰かに聴いて頂くというよりギターは心の癒しに最適だ。
それでも時々地元老人会で演奏する。戦後流行った歌謡曲ばかりだけれど時にラテンも歌う。
ラテンの歌詞はスペイン語なので意味は分からなくても言葉の暗記は頭の海馬にいいと思う。
食事のポジティブは好き嫌いなく食べること、人はそもそも雑食動物で雑食に生まれた以上、
偏った食事を続けると病気になるのは当たり前、つまり好き嫌いは偏食を生み寿命を縮める。
そもそも人間だって昔は野生で生きていた。いつ餌にありつけるか分からない。餌が有っても
満腹と限らない。何日も食べられない時もある。そのため肝臓など栄養を貯める臓器がある。
といって休ませなくてはギブアップしてしまう。豊かな食生活は結構だけど、腹八分目を守り、
適度の運動、ポジティブな行動が老いの美学と信じている。残りは神の領分に入る。