隠居の独り言(1606)

宅急便のお兄さんは忙しい。わが家も留守が多いので「何月何日持参したが不在でした」と[
通知を残してくれる。それは有難いがお兄さんの手間が倍になってしまい申し訳ない気分だ。
お兄さんの繁忙期は一日300軒も配るという。3分に一つ配るとしても15時間かかる計算で
過酷な仕事言わざるを得ない。新聞報道によると宅急便ヤマトが配達員にきちんと残業代を
払っていなかったことが判明して問題になっている。涙ぐましいお兄さんの大活躍を見たなら
残業代を払わなかったヤマト運輸が恨めしい。ヤマトが忙しくなったのは三つの理由がある。
一つ佐川が宅急便から撤退した事、二つネット販売のアマゾンの取り扱いが圧倒的に増えた。
三つ留守宅の再配達で、お兄さんの体を酷使するようになった。経済の急速な発展の結果は
様々な所に響いてくる。会社は福山便を使っているが個人宛の場合、○○商店とかの屋号を
書くように薦められている。再配達を防ぐためで、人件費高騰の昨今ではやむを得ないだろう。
料金も着払いは高くなるのは従業員の手間の関係なのは仕方ない。最近の買い物は通販が増えて
他の小売店、スーパー、百貨店にも影響が出ている。アマゾンを急激に巨大化させた責任は
消費者にあるのは当然だが、買い物とは品物を手に取って確かめて価格と相談して買う楽しみが
あったはずなのに便利さを優先させた横着物の若者のために経済も変わった。