2018-08-07から1日間の記事一覧

隠居の独り言 56

夏が来れば思い出す。其の五。昭和18年(1943)の秋、日本の敗色がますます濃くなって都会に住む人たちは空襲の危険から逃れるために地方に疎開が始まった。わが家も世相に漏れず父が硫黄を掘る炭鉱の会社に勤めていた関係で福島県白河に家族全員で疎開した。…