降りみ降らずみ

今にも振りそうなとき、ポツポツ振り出したとき、とても風情な言葉です。
恋人と二人、雨がお互いを寄り添わせて、いつのまに相合傘になっている。

雨が縁で結ばれて、遣らずの雨、首尾をする、後朝(きぬぎぬ)の別れ。
今は死語になりましたが、恋物語にも昔は情緒ある素敵な言葉が多いですね。

♪誰に見しょとて 紅かね付きょぞ みんなぬしへの こころ立て
                         「娘道成寺」より

この時期は恋の季節アジサイの藍や赤も色鮮やかになってきました。