中学時代

私の家が貧しかったこともあって通学したのは一週間に
一、二度程度でした。当時の社会情勢からいって、働く
子供たちはおおぜいいて学校へ来ない生徒も何人かは
いました。まして進学するのは一割ぐらいで地主の息子か
商家の跡取りが殆んどで、それでも会えば普段の苦労なんて
忘れて楽しく遊び、将来を語り合ったりしたものだった。
私の中学時代、東京に憧れ、貧しくも希望に満ちた少年でした。