美女列伝

harimaya2004-09-29

先日はチルカ、アルモの美女連と楽しいひとときを
過ごしましたが、彼女たちは現代の代表的な美人たち。
しかし美女は世につれ、世は美女につれ、今も昔も
その時代の“かお”がチャ〜ンとあったようですよ。
江戸時代の美人と云うとナンタッテ歌麿型美女が最高。
下ぶくれで、細い目、もったり鼻に、オチョボくち、
おわん型の胸、なで肩、柳腰、細い手足、白い肌。
当時は写真などなく有名絵師の画く錦絵で美女の姿を
想像しプロマイドを見る気分で人気を博したようです。 
初期のころに登場したのは絵師の鈴木晴信が画いた
笠森稲荷の水茶屋で働く「お仙」と云う娘、絵が上手だったのか、
ほんとに美人だったのか、錦絵は大ヒット売りに売れたそうな。
さすが有名なのは歌麿浅草寺茶屋の「難波屋おきた」
両国せんべい屋の「高島屋おひさ」芸者の「富本豊雛」
いわゆる寛政三美人。三人はおっとりした中にも見つめれば
見つめ返すような一途さがあっておとこごころを悩ませたそうな。
歌麿、英泉、清長、広重等々の絵師たちは美人画の達人ですが
一方ほとんど彼らは生活のためか春画にも手を染めていたようです。
しかしそれらは暗いイメージなどなく当時は「笑い絵」とも呼ばれて
見れば誰もが破顔一笑、とてもおおらかで開放的な作品ばかりでした。
江戸のポルノグラフィーは純日本的なユーモア溢れる傑作かもしれません。