2004-11-27 上京 私が故郷を離れたのは昭和20年代半ば中学を卒業して 間もなくのことであったが駅のホームには父や弟妹、 友人たちが見送ってくれて汽車が出た時その姿が見え なくなるまでハンカチを振り続けた情景はいつまでも 忘れられないし、今もときどきに心をよぎる事がある。 母は「泣きとうないわ」と言って家の玄関で別れた。 帰郷で駅のホームに立つごと「ここが人生の出発点」と 感慨が沸いてくる。