昭和１６年１２月８日

「天佑ヲ保有シ万世一系ノ皇祚ヲ践メル大日本帝国天皇ハ
　昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス
　朕茲ニ米国及英国ニ対シテ戦ヲ宣ス」
当時小学生だった私は学校の朝礼で校長先生から聞いた
米英への宣戦布告の勅諭は、骨の髄まで染まった私の
軍国少年には、寒い朝を吹き飛ばす熱気が全身を巡った。
子供の記憶力は教育勅語とこれは今も諳んじている。
その日から毎日、大本営の発表の戦記を書き始めて
破竹の日本軍の戦果を、湧き上がる心にどれほどの
想いで綴ったか少年の夢の始まりは軍靴の響きだった。
12/24香港2/1ジャカルタ2/15シンガポール7/1ラングーン
東南アジアの日本軍の都市陥落日記だがその勇戦で
アジア・アフリカの人たちが白人の数世紀にわたった
醜い支配から立ち上がった一因であったに違いない。