童話、童謡

昼寝のときなど孫たちに本を読んだりしてあげるが
ふと気が付いたことがある。日本昔話などを読むと
子供にとってとても残酷なことが多く書かれていることの
思いがする。「舌きり雀」は舌を切られ「一寸ぼうし」は
鬼の目を針で刺す。「さるかに合戦」「かちかち山」は
復讐劇だし「桃太郎」「金太郎」は動物を使った武勇伝。
童謡だって「カナリヤ」は歌を忘れれば鞭で打たれて
「てるてる坊主」は雨が降れば首をチョンと切られる。
昔の子供たちは童話やわらべ歌などから罪と罰の意識を
自然に身に付けて大人への階段を上がっていったのだろうか。
今の童話のおおらかなのんびりとしたファンタジーな作品は
子供たちの将来にとって良いのか悪いのか分からないけれど
最近のヘンな事件が多いのも基本的な部分が違っている気がする。